『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んでみた。
以前から気になっていた『金持ち父さん 貧乏父さん』を機会があったので読んでみました。
改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)
- 作者: ロバートキヨサキ,白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今回、改訂版を読みましたが、元々は2000年に初版が出ていたんですね。
- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11/09
- メディア: 単行本
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さて、本書を読み進めていくと、『お金のために働いている』、『ラットレース』といった文言が、次々と胸に突き刺さってきます。
メッセージを要約すると、
・お金を生み出す資産を手に入れるべきである
・そのためには、『ファイナンシャル・リテラシー』、『ファイナンシャル・インテリジェンス』が必要である
ということに尽きると受け止めました。
Googleで検索すると『金持ち父さん』を利用したマルチ勧誘があるという記事もあり、本書のために怪しい儲け話にだまされるというクレームも出てきそうですが、それが『人生を変えるチャンス』なのか『他人を儲けさせる罠』なのか、見分けるために『ファイナンシャル・リテラシー』、『ファイナンシャル・インテリジェンス』が必要なのだという論理だと思います。
医療業界でも、『ヘルスリテラシー』という用語があります。
Webで簡単に情報を得られる現在、 健康に関する話題も玉石混交としています。
まがりなりにもプロフェッショナルとしての立場からすると、どうしてこんな記事を鵜呑みにできるのだろう?という情報を持って、相談に来られる方もおられます。
そういった気持ちを当てはめると、いわゆる『金持ち父さん』と呼ばれる人たちには、儲け話を見分けられる『ファイナンシャル・リテラシー』を持つという言葉は、とても素直に受け入れられました。
そのためにどうすればよいか、ひとまず『金持ち父さん』シリーズの他書籍を読んでみて、『ファイナンシャル・リテラシー』を持つためのステップを歩みたいと思います。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について考えてみた。
ACP、アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
昨年11月には、『人生会議』という愛称がつけられましたが、まだあまり浸透していないように思います。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02615.html
ACPは、“将来の意思決定能力の低下に備え、今後の治療・療養について患者・家族・医療者が、あらかじめ話し合うプロセス” と定義されています。
具体的に、
脳卒中や心筋梗塞、肺炎などのため救急車で病院に運ばれたり、癌や心不全、老衰(!?)などで闘病したりすることを想定し、
病気による意識もうろう状態や、認知症による判断力の低下に備え、
どのような治療を受けたいか・受けたくないかをあらかじめ相談するプロセス
と言えば、すこしわかりやすいでしょうか。
これまで、日本の医療の現場では、
・心停止、呼吸停止に陥った場合に、心肺蘇生術の実施を希望するか否か
・食べられなくなった場合に、胃瘻増設を希望するか否か
・癌と診断された場合に、告知を希望するか否か
といった、医療内容に関する詳細な指示(リビング・ウィル)や
・(患者さんの立場で)いざというときは、子供に任せる
・(医療従事者の立場で)方針決定の際のキーパーソンは、配偶者である
というように、代理人をあらかじめ決めておくこと(代理人指示)など
事前指示、アドバンス・ディレクティブ(Advance Directives; ADs)を明確にすることに重点が置かれてきたように感じます。
そのため医療従事者のうちでも、事前指示(ADs)を得ることに重点が置かれ、ACPの本質であるプロセスが軽視されていないか、懸念されます。
私自身は、ACPを主に行うのは患者さんとその家族であり、ACPの最も重要な目的は価値観の共有だと考えています。
死に関する話題は、日本人にとってタブー化しているため、ACPがなかなか普及しないのかもしれませんが、『望ましい死の迎え方』について、大事な人と価値観を共有することは、本人にも、残された人たちにも、後悔の少ない納得した最期につながると感じられます。
ライフイベントや年齢の区切り、健康診断の後など、大事な人と一緒にACPをしてみてはどうでしょうか?
今回の話題は、以下の書籍を参考にしました。
本人の意思を尊重する意思決定支援: 事例で学ぶアドバンス・ケア・プランニング
- 作者: 西川満則,長江弘子,横江由理子
- 出版社/メーカー: 南山堂
- 発売日: 2016/12/12
- メディア: 単行本
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『超一流、二流、三流の休み方』を読んでみた。
今日は、ゴールデンウィークの最終日です。
年号も平成から令和に変わりました。
ゴールデンウィーク中、10連休を有意義に過ごしたいと考え、休み方に関する本を読んでみました。
以下、内容紹介の抜粋です。
仕事で疲れたからといって、
休日はゴロゴロ寝て過ごすなんてことしていませんか?
●スケジュール帳
・三流 ⇒ アポイントの予定を書く
・二流 ⇒ 自分の仕事の予定を書く
・超一流 ⇒ その日の休憩の予定を書く
日本人の多くは勤勉で真面目で優秀ですが、
その一方で、休み方が下手です。
うまく休んでいるようで、じつは休めていないという方が多いのが実情です。
『休み明けはいつも寝不足』や『休んでいるのに疲れが抜けない』
という方は、「間違った休み方」をしている可能性があるのです。
仕事ができるといわれる方を「二流」、
ごく一般的な方を「三流」と称したうえで、
休み方や体調管理などの違いを比較検証しています。
以上、抜粋おわり
全部で46項目、一気に読み終えました。
私自身にとっては、
・なるほど!と感じ、すぐに実践したいと思う内容が6割
・言わんとすることはわかるけど、(個人事業主や会社役員などエグゼクティブの休み方を参照しているため)なかなか自分には当てはめづらいと感じる内容が3割
・それはどうかな?と違和感を覚える内容が1割
(第5章の趣味娯楽編は、半分程度に疑問符がつきました。第4章までが良かっただけに、付け足しされたような印象です。)
(また、科学的根拠といいながら、引用文献なくイミダペプチドを推奨する点は、賛同できませんでした。Pebmedで調べてもほとんどヒットせず、大阪市立大学の臨床研究は、利益相反がありそうです。)
という感じでした。
本書の、休息に関してのベースとなる考え方は、
・休むときにも、仕事モードを完全にはOFFにしない。
・週末・祝日だから休むのではなく、仕事の区切り・自身のコンディションに応じて休息・休暇をとる。
・休む時間を確保する。
・睡眠の質を追及し、リフレッシュは記憶に残るものとする。
といったことでしょうか。
その他、休む時間を確保するための働き方・考え方や、休日でも仕事として対応しなければならない場面での心構えなどが述べられています。
今度の年末年始も、世間一般には長期休暇になりそうです。
本書を読んで、夏休み・シルバーウィーク・年末年始に向け、休み方を考えてみてはいかがでしょうか?